こんにちは!
そこで、今回はフランスでも占いはあるの?!フランスでどんな感じで占いが行われてきたの?ということについて書いてみたいと思います。
フランスの占いのこと
フランスを始めとした、ヨーロッパの人は日本と比べ、星座の知識に触れる機会がとても多いです。占星術が広まったのは、ギリシャからだからです。
日本よりも、星座に関しては、知識を持っている人が多いようです。フランスでは、たとえば、自分の12星座を言えるだけでなく、各星座のストーリーも知っていたり、さらに相性などを知っている人が多いです。
フランスでの占いの歴史
フランスの占いの歴史をご紹介しましょう。かなりさかのぼりますが、それは、1790年になります。この頃に形のある占いというものが既にパリにありました。
それが、「魔術学校」です。
1790年には、エテイヤという占い師が、パリに魔術の新しい学校を作っています。
さらにこの学校は、エテイヤの息子が二代目となるほどの盛況ぶりで、弟子たちもたくさんいました。
そして、エテイヤの占いの理論をまとめた本なども出版されることになりました。なんと魔術学校があったんですから、すごい歴史ですよね。
フランス革命の間も、実はタロットがブームに
フランス革命のさなかにも実は占いは消滅することはありませんでした。パリを中心として、人々は革命について不安を抱いていました。
そして、その不安がタロット占いを流行させたのです。
爆発的に占いが流行することになり、エテイヤの「タロット・パック」なんかも発売されました。エテイヤは、タロットカードの開祖ともいわれています。
人びとの不安がタロット占いを爆発的に流行させます。奇しくも、エテイヤのタロット・パックが発売された年が、フランス革命の年でもありました。
16~18世紀には「マルセイユ版タロット」というタロット占いが作られることになります。これは、現在のタロットカードの元になるものです。
以前までは、タロットカードは半分「ゲーム」のように用いられてきましたが、占いに使われる「神秘的なもの」と考えられるようになりました。
フランスのクール・ド・ジェブランという学者ですが、タロットのルーツはエジプトであるという説を唱えるなど、タロットを研究しています。
今は科学が発達した世の中で、タロットが学者によって研究されることはありませんが、この頃は、学者が研究をしていたほどの位置づけだったのです。
これは驚きの歴史ですよね。
19世紀にはさらに発展
19世紀に入ると、フランスでは、カバラというユダヤ教の神秘主義思想と関連付けられるようになりました。
最初に関連付けたのは、エリファス・レヴィというフランスの魔術師です。
彼は著書「高等魔術の教理と祭儀」という本を出版しています。そして、タロットカードはさらに神秘なものとして考えられるようになっていきます。
ナポレオンも占いで未来を決めていた?!
フランスでは、タロットや占いで全てを決めるようになっていきます。
たとえば、ナポレオンは、占いで、物事を決めていたと言われています。
ナポレオンの手相を鑑定したのはデパロールという占い師だそうです。
また、ナポレオンは、クレープ占いという占いを行っています。
フランスでは、節分の前日である、2月2日をシャンドラーと呼び、クレープを食べる風習があります。
日本の節分で豆を食べるようなものですね!この日に行われる占いもあり、それがクレープ占いです。
クレープ占いとは
クレープ占いは、コインを片手に握り、もう片方の手で、フライパンのクレープを放り投げます。
そして、上手くキャッチすることができれば、1年間に幸運が訪れる…というものです。
ナポレオンは実はクレープが大好きで、こういったクレープ占いをしていたそうです。とても美味しそうで楽しそうな占いですが、日本ではこんな占いは見たこともありませんね!
現在のフランスでの占い事情
日本でも私達は占いに関する本をチェックしたり、星占いをチェックすることはあると思います。
また、朝のニュースなんかで、今日の運勢なんかを特集していますよね?
ついつい毎日チェックしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
こういうコーナーは、占いをやっていてもつい見てしまいますね…!
フランスでも同じようなことが行われています!たとえば、フランスでは、メトロの入口や駅構内で、日刊紙が無料で入手できますが、そちらにも星占いのコーナーが掲載されています。
内容としてはほぼ日本と同じです。
また、掲載誌によっては、今日の運勢、月間占い、週間占い…が書かれています。恋愛を大切にしているフランス人は、日本と同様に掲載されている項目も同じです。
全体運や、愛情運、仕事、金運。そして、ラッキーカラー、ラッキーアイテムなどが書かれています。
日本とフランスでは、占いに関する関心度はほぼ同じぐらいです。
フランスでの占いの傾向
ヨーロッパでは、占星術が主に広まり、占星術が発展した歴史があることから、占いも星座占い、そして、タロット占いがほとんどです。
日本で言う、四柱推命、風水などはあまり見られません。
また、日本で見られる血液型占いという占いはまったくもってポピュラーではありません。
これは、イギリスでもその傾向があります。
このように、ヨーロッパでは、それぞれの血液型が偏っているのでそれだけで人の性格パターンを分けることが出来ません。
血液型占いというのは日本だけのものと考えておいてよいでしょう。
フランスで血液型占いをすれば、主な性格が2パターンにしか分けられないことになりますね。
占い師をしていても、血液型占いというのを占術の一つとして数えることはないですし、それで鑑定している占い師はいません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フランスでは、魔術学校が建設されたり、フランス革命時にタロットで皆が世の行末を占ったり、ナポレオンがクレープ占いをしたりと、日本と同様に、占いが栄えてきました。
現代では、科学にすりかえられてしまい、大々的に占いが研究されたりすることもありませんし、学問として教育を受けるということがなくなってしまいましたが、日本と同様、フランスでも、星座占い、月刊誌での占いコーナーが掲載されていたりします。
占いはフランスでも愛されてきたことがわかりますね!
占いが気になっている人、世界の占い事情を知ってみるととても楽しいですよ。